シルバービーチ NZの自然6

NZの自然を続けます。
NZの森を代表する植物がナンキョクブナです。
南半球にのみ分布するする植物で、NZでは常緑広葉樹です。

シルバービーチ

学名 Nothofagus menziesii
和名 シルバービーチ
科名 ナンキョクブナ科

ナンキョクブナは、南半球に分布するブナに近い植物で、最近ブナ科から独立しナンキョクブナ科となった。近縁種の化石が南極大陸からも発見されている。ニュージーランド南島では3種類のナンキョクブナ科の木がよく見られる。そのひとつがこのシルバービーチで、森林限界から、海岸近くまで幅広く分布しかずも多い。長さ1cmほどの葉には大きな鋸歯がある。葉は厚く皮質で、裏面の葉脈は凸面にならない。よく似た葉のレッドビーチの鋸歯は深く、葉脈が凸出し、葉は2cm近くになり大きい。マウンテンビーチには鋸歯がない。

花期 11~1月
高さ 30m
環境 山地の森林内

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シルバービーチの若葉

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葉の裏面

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テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

小川町 仙元山

 朝、のんびり起きたので、埼玉県北西部の小川町にある仙元山に行きました。奥武蔵の山々が関東平野に降りてきて、丘陵地域になったところに残る、小さな山です。山の中腹まで車道が通り、ここから30分で山頂に立つことができます。駐車場のすぐ上にはローラーすべり台があり、家族連れが楽しんでいました。
 まず駐車場にある展望塔に登りました。今日は空気が澄んで関東平野から、雪をかぶった浅間山、榛名山、赤城山、筑波山など関東北部の山々のすばらしい展望です。さて、駐車場から少し車道を歩き山道に入っていきます。すぐにあずま屋があり、ロウバイが植わっていました。とてもやい香りがします。感じのよい雑木林で、午後の光線がとても美しく、写真を撮りながら歩いているとなかなか前に進みません。落ち葉、アラカシの葉、丸裸の雑木林の梢、くねくね曲がった木の幹、きれいなものばかりです。スギとヒノキの樹林帯の急坂を抜け、なだらかな山頂部を歩くと、やっと山頂に着きました。
山頂からは、小川町の展望がすばらしく、お茶とお菓子を楽しみました。しばらく戻ってから、小川町方面へ向かいます。車道に出たら、駐車場まで戻るのですが、途中紅梅が咲いていました。
 のんびり午後から歩けるミニハイクに適した山です。山麓にある道の駅の食堂カタクリは地粉を使った灰色の独創的なうどんがおいしかったです。

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冬の雑木林。まだ寒い最中ですが、日はだいぶ伸びました

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ちょっと地味な山頂の仙元山

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展望塔からの景色

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キッコウハグマの綿毛

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ソシンロウバイが満開です

テーマ : 自然の写真
ジャンル : 写真

箱根 矢倉岳

1月27日に、NHK文化センター青山教室の講座の講師として、箱根の矢倉岳に登りました。
山頂から富士山の眺めがすばらしい山です。歩き始めは足柄峠。しばらくは雑木林の斜面を緩やかなアップダウンをしながら、矢倉岳を目指します。途中はヒノキとスギの植林体でおもしろくありません。山伏峠からは、なかなかいい感じのアブラチャンなど落葉樹の森になります。右手には富士山も見えてきます。急坂を登りきると、傾斜が緩やかになり、山頂に到着です。今日は人も少なく、富士山、相模湾、箱根の山々の眺めをひとり占めです。
 山伏峠に戻り、地蔵堂まで歩きました。標高差は500m以上あるのですが、ずっとスギとヒノキの単調な道でした。帰りには秦野のJA直売所のジバサンズに立ち寄りました。

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足柄峠付近からの矢倉岳

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山頂直下

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山頂からの富士山。さえぎるものもなくすばらしい眺め

テーマ : 自然の写真
ジャンル : 写真

大磯丘陵 高麗山

 ちょっとニュージランドはお休みして、今年歩いた山の紹介をします。
 1月26日に神奈川県の大磯の裏山である高麗山を歩いてきました。なぜか、たまに歩いてみたくなる山です。ところどころ展望がよく、すぐ南には相模湾を見下ろし、北側には丹沢の山並みを見る、なかなか楽しい縦走路です。最高点の浅間山の標高は181mというお気軽山ですが、シイ・タブ林から、雑木林まで、自然の変化が豊富です。湘南平から始まり、浅間山、八俵山、高麗山と四つものピークを超えるミニ縦走コースです。暖かくて気持ちのよい山歩きでした。
 ここにはクスノキ科で関東以西に分布するカゴノキ(鹿子の木)が生えています。成長するにしたがい、木の幹の皮がはがれ、その部分が白くなるため、鹿の子模様に見えるためにつけられた名前です。白い部分は触ってみるとすべすべしてなめらかです。
 NHK文化センター青山教室の講座で歩いたのですが、山から下りてから大磯でおいしいと評判の鴫立亭という洋菓子店に立ち寄りました。帰りのバスの中は突然ケーキパーティになっていました。

大磯_MG_5991
湘南平への登り口から見下ろした大磯の街並みと相模湾。
右奥にはうっすらと舞鶴半島と伊豆半島が見えます。
東海道線が走っています

大磯
もうヒメウズの花が咲いていました。
小さいけれども、オダマキに似た花を咲かせていました

大磯_MG_6100
カゴノキの幹

大磯_MG_6154
鴫立亭のチーズケーキはしっかりとして、甘すぎず、おいしかったです

テーマ : 自然の写真
ジャンル : 写真

変わった植物 NZの自然

今回はちょっと変わった植物を紹介します。
とりあえず、まずは写真をご覧ください。


マッキノ ミルフォ・海外・NZ_10.01.08_59902
石の手前にあるクッションのようなものです。
ちなみに、これは真夏の写真です。
兆候は1,000m程度ですが、昨晩、急に雪が降りました。
普段は雪はありません

マッキノ ミルフォ・海外・NZ_10.01.08_59896
ぐぐっと、よっていくと、このような模様が現れました。
よく見ると、下の部分は赤い色が付いています

マッキノ ミルフォ・海外・NZ_10.01.08_59878
さらに近付いてみました。
実物の10倍以上あります

さてこれは何でしょう?

これはレッドフラワードベジタブルシープというクッション植物です。
キク科です。

レッドフラワードベジタブルシープ
学名 Raoulia rubura
和名 レッドフラワードベジタブルシープ
科名 キク科

ベジタブルシープとは、羊の群れのように見える植物のこと。このつぶつぶひとつが、密生した茎と葉である。あの粒を取り出すと、見えているのは植物体の上の部分だけで、下には長い茎が木質化しているのがわかる。このような植物をクッション植物という。遠目にはクッションのように見えるからだが、実際に触ってみると、木質化していて、硬かったり、チクチクしたり、クッションには程遠い質感だ。レッドフラワードベジタブルシープだと思われるが、ニュージーランドの本「ALPINE PLANTS of New Zealannd」(John T.Salmon)によると、この植物はネルソンマウンテン(南島北部)に分布するとなっている。写真で見ると、レッドフラワードベジタブルシープとしか思えない。

花期 1~2月
高さ 1~5cm
環境 高山帯の岩場や礫地




テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

NZの山小屋 ミルフォード・トラック

 NZの山小屋は、とても快適。中でもガイドウォークと呼ばれるツアーの山小屋はホテルなみです。今回はミルフォード・トラックやルートバーン・トラックのガイドウォークの小屋に泊まりました。2段ベッドの部屋もありますが、基本的に、相部屋ホテルと思ってまちがいありません。シャワー、乾燥室、食堂(夕食はコース料理)などの設備がそろい、清潔で気持ちよく過ごせます。完全予約制なので、詰め込みもありません。

グレイド ミルフォ・海外・NZ_10.01.06_58730
ベッドルーム。ミルフォード・トラックで一番古い部屋ですが、こんなに広くて快適です

ポンポロ ミルフォ・海外・NZ_10.01.07_59312
夕食風景。おいしいワインもビールも飲めます(有料です)

グレイド ミルフォ・海外・NZ_10.01.06_58751
毎晩ガイドが、プロジェクターで明日の説明をしてくれます

テーマ : 外国の風景
ジャンル : 写真

tag : ミルフォード・トラック

ザザンラタ NZの自然 6

サザンラタ

学名 Metrosideros umbellata
和名 サザンラタ
科名 フトモモ科

1月。NZは夏まっさかり、とはいっても寒い日はジャケットが欲しくなるほどなのだが、テアナウ湖やミルフォード・サウンドの湾内をクルーズしていると、緑の森の中にそこだけ真っ赤になっている部分がある。「紅葉?」と思うぐらい真っ赤である。そんな赤い木がいくつも見られる。近づいてみると、花で真っ赤になっていることが分かる。しかし、クルーズ船では、勝手に近づけないのがもどかしい。後日テアナウ湖畔を散歩していると、この花が咲いているのに気がついた。近寄ってみると、フトモモ科の花のようである。花色は金赤に近く、花盤にはたっぷり蜜をたたえている。赤いのは雄しべで、花糸の長さは5cmほど。湖や海岸を好むのかと思っていたが、山の中にも生えている。この木から採れたはちみつは、くせがなくおいしい。ムニンフトモモ属。ニュージーランド固有種。

花期 11~01月
高さ 5~15m
環境 湖や海の近く~山地

グレイド ミルフォ・海外・NZ_10.01.06_58601
テアナウ湖のサザンラタ。キャプテンが高速船のスピードを落としてくれた

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虫よりも鳥が好きそうな蜜が見える



テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

サウスアイランドエーデルワイス NZの自然5

サウスアイランドエーデルワイス
学名 Leucogenes grandiceps
和名 サウスアイランドエーデルワイス
科名 キク科

 ニュージーランドにもエーデルワイスがある?と驚かれる方もいるかもしれませんが、このサウスアイランドエーデルワイスは、ヨーロッパのエーデルワイスや日本のウスユキソウが含まれるウスユキソウ属の植物ではありません。サウスアイランドエーデルワイスはNZのみに存在する属のレウコゲネス属です。しかし、花の感じは確かにエーデルワイスと名付けたくなるほどよく似ています。属が違うのに、これだけ似てきたということは、この形に何らかの利点があるということでしょう。葉や茎の感じは、ウスユキソウと大きく違い、むしろ多肉植物か、ダルマギクを小さくしたかのような感じです
ここで紹介した個体は、乾燥した亜高山帯の岩場と高山帯の岩場で見つけたもので、いかにも高山植物のように見えます。日のあまり当たらない亜高山性の岩のがけにもありますが、そういう場所では茎は大きく立ち上がり、この写真とはだいぶ雰囲気が違ってきます。

花期 11~02月
草丈 2~15㎝
環境 高山帯~山地の岩場


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感想したい場であれば標高1,000m以下のところにも生える
周りにある白い歯がこの植物の葉だ

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花の作りが、ウスユキソウとけっこう違う

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

NZの自然 4 どんなところを歩くのか?

今回歩いたのはニュージーランド南島の南部西側の非常に降雨が多い場所です。緯度が高く標高1,000mくらいで森林限界になります。これより上は写真のような景色で、明るい草原が広がり、これより上には氷河が発達しています。ここから右手をみると実は海(南太平洋のタスマン海)が見えるのです。小さなエリアに海から高山性草原、そして以前紹介したような美しい森、巨大な滝、荒々しいフィヨルド、などなど非常に多様性のある自然が詰め込まれているのがニュージーランドの自然の素晴らしいところです。「箱庭のような大自然」とはよく言ったものです。

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写真はルートバーン・トラック2日目、オーシャンピークコーナーにさしかかった辺りからのダーラン山脈の山並み。見えていませんが、ダーラン山脈手前にある深い谷はホリフォード谷です

テーマ : 旅の写真
ジャンル : 写真

tag : 海外

マオリオニオン NZの自然 3

学名 Bulbinella gibbsii var.balanifera
和名 マオリオニオン
科名 ツルボラン科

ニュージーランドの高山性高原で、黄色の花を咲かせることが多い。ひとつの花の直径は1cm弱。通常はぱらぱらと生えているが、たまに群落を作ることもあっても密生しない。ニュージーランドの先住民であるマオリ族が、玉ねぎのように食用にしていた、というのでマオリオニオン。ニュージーランド固有種。ツルボラン科というのは聞きなれない名前だが、以前はユリ科とされていた。代表的な植物に園芸植物のツルボランがある。地中海から中央アジア、アフリカ、オセアニアにあるという変わった分布をしているようだ。

花期 12~01月
草丈 30~50㎝
環境 高山帯~山地の草原

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マオリオニオン

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

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高橋 修

Author:高橋 修
植物写真家、高橋修です。
野生植物を中心に、日本各地、世界各国へ。
多摩丘陵、多摩川、谷川岳、赤城山がホームグラウンド。
海外ではスイス・アルプスなど。
ホームページもご覧ください。
http://www.findeln.com/

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