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多摩川と銀座

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昨日の雨の影響か、流れは早かった

 多摩川へメドハギの葉脈の確認に行きました。平行脈が多く、ほぼメドハギでOKでしょう。朝晩は涼しかったものの、昼からは急激に気温が上昇し、多摩川の河原はまた異常な暑さでした。午後には銀座に行き、山の写真展に行き、来年の旅行の打合せなどをし、新宿のジュンンク堂で本を見て帰りました。銀座に行くとなぜかけっこう疲れます。



・・・・・

オオイヌタデ
Polygonum lapathifolium
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オオイヌタデ。花は白から赤まで変化がある

大犬蓼
タデ科タデ属
多摩川の河原に大量に生える。
花は小さく、花穂の粒は萼片が見えている。
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花のアップ

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父子は膨らみ、茎には斑点がある

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葉には毛が生えている

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 河原

山の花の代わりに別の花を見に行きました

 今日は高尾山に花を見に行く予定でした。しかし、朝から大降りで、八王子市には大雨洪水注意報が出ている始末。仕方がないので、今回は中止しました。関東地方は一日中雨の予報です。そこで千葉市美術館で開催中の画家田中一村の展覧会に行くことにしました。
 見ごたえありました。全部見るのに1時間40分ほどかかりました。たくさんの作品、細かい説明、初公開の作品。以前から奄美の「田中一村記念美術館」などで彼の作品はみていたのですが、奄美時代以前のいい作品が多く集められていて、評価されている奄美時代の作品以外にもいいものがたくさん見ることができました。田中一村的絵画の最初の一枚である蕗の薹とめだかを描いた絵と、千葉時代の秋の紅葉の葉を描いたえがよかったです。もちろん奄美時代の絵はどれもすばらしいですね。
 植物写真野構図の勉強にもなります。いろいろと感じ、考えさせられました。植物写真への新たなイメージがちょっと生まれてきたような気がします。たまにはこんないいものも見て、心の引き出しに入れておきたいと思います。
 車で行きましたが、市営の立体駐車場は混雑に弱く、たくさんの人が出庫を待っていて車が出てくるのに40分も待たされました。マイカーで行くなら、ちょっと高いけど付近の私営駐車場のほうがいいかもしれません。ちなみに美術館のレストラン(ランチのみ)はおいしいですが、ここも待たされます。田中一村人気はなかなかすごいようです。

今日は撮影していないので、スイスの植物を紹介します。



プンクタタ・リンドウ
リンドウ科リンゾウ属
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離れて見ると花は黄色でリンドウ科とは思えない

和名 プンクタタ・リンドウ
科名 リンドウ科
学名 Gentiana punctata
花期 7-8月
草丈 30~60cm
環境 高山帯の草原、牧草地
草原や牧草地に生えるリンドウ。花は黄色で花の内側にたくさんの斑点がある。葉はつやつやし、葉脈が目立つ。日本には黄色い花のリンドウはないが、スイス・アルプスにはもう一種黄色のルテア・リンドウがある。ルテア・リンドウの花には褐色の斑点はない。

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スイス東部のポントレジーナ付近で見たが、中央、南部では見たことがない

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乾燥した明るい草原に群落をなしていた


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スイスの昼食は、ハイキング中の出合う山小屋で食べられる



カメラ EOS5D Mark2
レンズ シグマ50mm F2.8 DGマクロ 
    キヤノン EF100mmLマクロIS f2.8
    カールツアイス ディスタゴン *T28mm 2.8

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 海外

ヤブランとヤマケイJOY

 昨日の天気予報では、関東北部は今日は晴れの予報でした。そこで、山に行こうと思っていたのですが、あいにく朝の天気予報では、山の天候は不順とのこと。しょうがないので、家のことをやっておりましたが、午後ちょっとだけ代々木公園に行ってみました。ヤブランがあちこちあちこちに咲いていました。これを撮影していたのですが、植物写真家はたいへんです。草むらからヤブカがワンワン出てきました。被写体に向かってからシャッターを切るまで、ほとんど動きません。喜んだのはヤブカです。ブスブスと私の皮膚に口吻を突き刺し、血をチューチュウ吸っています。シャッターを押し終わって、蚊野留まった左手めがけて手のひらを振り下ろしました。手のひらを見ると、蚊が3匹潰れていました。全体では一体何匹の蚊に襲われていたのか見当もつきません。そんなわけで、今日の撮影はブレ写真を大量生産してしまいました。

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ヤブラン群生すると美しい

ヤブラン 
Liriope muscari
キジカクシ科(ユリ科)ヤブラン属
よく植えられているが、関東以西に自生する。
花も花茎も紫色。
実は始めは緑色で、祝すと黒くなる。

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花茎もきれいな植物だ

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花の超アップ。雌しべが上を向く


●撮影カメラ EOS KissX4
 使用レンズ キヤノンEF17-40mm
       シグマ50mm F2.8 DGマクロ 
     カールツアイス ディスタゴン*T28mm/2.8




掲載誌

この夏に発売された、ヤマケイJOY秋号の「全国紅葉トレイル」のコースガイドで「新潟県 清津峡」のコースガイドを担当して執筆しています。
よかったら見てください。
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この表紙が目印です

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 公園

はだしで撮影するミズネコノオ

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はだしで撮影したミズネコノオ

 今日は、はだしで撮影しています。久しぶりに、はだしで田んぼの脇を歩きました。昨日降った大雨の影響か、ミズネコノオの生える田んぼの脇の雑草が生えているあたりが水浸しです。いつもは水がないところなので、今日は長靴を持っていません。しょうがないので、靴を脱いではだしになって、ちゃぷんと水の中に入りました。生ぬるい水がなんだか心地よいです。枯れ草が足の下でつぶれていく感じがわかります。
 ミズネコノオは満開でも、かなり地味な植物です。たまに通りがかった人は、「あの人なにやってるんだろう」と怪訝な目を向けます。デジタル一眼レフに大きなレンズを付けた人は「何を撮っているのですか?」と声を掛けられました。


ミズネコノオ
Eusteralis stellata
シソ科ミズトラノオ属
草丈20~40cm

 水田などの湿った場所を好む。花穂は1~5cm程度で、ここからたくさんの筒状の花が咲き、雄しべと雌しべを突き出す。花色は紅紫。葉は細く、4枚または3枚輪生する。
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花穂。地味な花です。ほんとに。これでも超アップです

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葉は細く鋸歯がある

カメラ EOS5D Mark2
レンズ シグマ50mm F2.8 DGマクロ 
    キヤノン EF100mmLマクロIS f2.8

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 里山

三度目の正直?2度あることは3度ある?

三度目の正直?2度あることは3度ある?


 今、多摩川に向かう電車の中です。今朝も同じ電車に乗っていたのです。なぜ、同じ電車に二度も乗っているかというと、今朝デジカメにメモリーカードを入れ忘れてきたからなのです。朝、多摩川の川原まで行って、写真を撮ろうとカメラを向け、シャッターを押しても反応がなくなぜか撮れません。おかしいなと思って、カメラの液晶画面を見ると「No CF」と出ています。CFというのはコンパクトフラッシュというメモリーカードで、大型のデジタルカメラのメモリーカードとして一般的なものです。これがないと、撮影はできません。近くコンビニや写真プリント店に行ったのですが、SDカードはあってもCF カードは売っていません。仕方がないので、あきらめて一度家に帰り、昼ごはんを食べて、今度はちゃんとカードをセットし、改めて電車に乗っているというわけです。
 暑い時間なのに、無理して出てきたのにはわけがあります。実は昨日も立川周辺の多摩川に行ったのですが、今年の酷暑と水が少ないからか、植物の状態が非常に悪く、まったく撮らずに帰ってきたのです。これで2回連続多摩川に撮影に行って何も撮らなかったことになるのです。確かに私のミスもあり、また運が悪かったというのもあります。でも、このままほったらかしにしておいたら運が悪いことが、だらだらと続いてしまうかも知れません。それではいけない、ちゃんとしよう。悪い風(運)を断ち切ろう、と思ってもう一度多摩川に向かっているのです。

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多摩川の河原を埋め尽くすオオイヌタデ

 午後に用事があるのに、かなり無理を開いてやってきた今日の多摩川の状況は・・・。
 結果としてはなかなか楽しかったですね。でも、とにかく暑かったです。風がなく、直射日光にじりじりと照らされて。そんな中にも小さな花がけっこう咲いていました。アメリカタカサブロウ、ハイミチヤナギ、メドハギ。超アップ写真を撮るには時間がかかるので、これらの花を撮っただけで、あまりの暑さにギブアップ。クーラーのきいた小田急線の車内にいますが、まだ汗が止まらず、周りの人を怖がらせています。撮影ですか?あまりうまく撮れませんでしたが、まあ成功としましょうか。


メドハギ
マメ科ハギ属
Lespedeza cuneata

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メドハギの花

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河原にたくさん咲く

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花のアップ 
 
 そろそろ咲き始めです。花は7mm程度でとても小さい花です。多摩川の河原にはたくさんあります。もしかしたらシベリアメドハギかもしれません。もう一度ちゃんと葉っぱの撮影に行く必要がありそうです。


●9月16日(木)高尾山にて、ボタニカル・ハイキング(植物写真撮影と観察会)を行います。
 少人数制の楽しい会ですので、ご参加ください。
 コンパクトデジカメから、デジタル一眼レフカメラまで、写真撮影のアドバイスもしながら歩きます。
 集合場所など詳しいことは下記のホームページをご覧になるか、メールフォームからメールください。
 http://www.findeln.com/sub5.html

カメラ EOS5D Mark2
レンズ シグマ50mm F2.8 DGマクロ 
    キヤノン TS-E24mmLf3.5
    キヤノン EF100mmLマクロIS f2.8

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 河原

南紀の気になる植物

 南紀の旅は楽しかったです。もっと時間があって、台風などこなくって、もっと事前に調べる時間があれば、さらに文句なしでしたけどね。それから、食べ物がおいしかったです。スーパーのお刺身でも、聞いたことがないような魚が並べられていたりしました。白身の魚がおいしいですね。あと、実は私、刺身よりも肉よりも好きなものがあります。それはかま揚げシラスです。南紀のものは、けっこう安くて新鮮で香りもよく、固い(新鮮だから?)です。シラスを買ってご飯にのっけて、たっぷり食べました。でもイワシの稚魚を食べているわけだから、かわいそうな気もします。大きくなってから食べれば、殺生は最小限に抑えられるからです。その分イワシが大きくなるには、たくさんの殺生が必要になるのですが・・・。

カエデドコロ
楓野老
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
Dioscorea quinqueloba

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カエデドコロの雄株。花がたくさん咲いている

葉は3裂から5~9裂(3つか、5つに分かれて手のひらのようになる)する。これを楓の葉にたとえた。なるほど、なかなかいいネーミングです。でもこの植物がかわいらしいのは、花です。雌雄異株ですが、雄花も雌花もオレンジ色できれいなのです。雄花はたくさん咲いて、迫力もあります。よりカワイイのは雌花です。花序の上から咲いていくのですが、受粉するとすぐに果実ができ始め、ぷっくりかわいい実ができます。

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カエデドコロの雄花は雌しべが退化している

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カエデドコロの雌花。咲きたてはもっときれい

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若い実


・・・・・

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新宮の町。奥には太平洋が見える。青黒くて美しい

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 里山

南紀で気になった花ウナズキギボウシ

 今回の南紀で気になった花のひとつがウナズキギボウシです。見るのは初めてではありません。前に四国の剣山にキレンゲショウマを見に行ったときにも見ています。このときはちょっと遠く、まじまじと見るのはこれが初めてです。ギボウシの仲間はきれいな花が多いですが、ウナズキギボウシは白く、暗い林の中の岩壁に輝かんばかりの幻想的な美しさで咲いていました。

ウナズキギボウシ
キジカクシ科(ユリ科)ギボウシ属

近畿南部と四国東部にのみ分布する。花は白色(薄紫)で、花茎葉曲がって下を向き花序が垂れる。
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ウナズキギボウシは湿った岩場に生える

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苞は下部が大型でくちばし状になる

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葉の表面。裏面の脈は隆起する


カメラ EOS5D Mark2
レンズ シグマ50mm F2.8 DGマクロ 
    キヤノン TS-E24mmL3.5
    キヤノン EF100mmLマクロIS

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

灼熱の南紀でキノクニスズカケを探す

 突然ですが、南紀に行くことにしました。そこでこの時期に何かおもしろい植物はないかと調べると・・・。ありました。その名もキノクニスズカケ。

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キノクニスズカケ
オオバコ科(ゴマノハグサ科)クガイソウ属
Veronicastrum tagawae

あまり聞いたことのない植物ですが、それも当然です。夏の終わりに南紀(和歌山県、三重県)のみでしか開花しないという植物なのです。自生地は限られているのですが、暗い森の下草として林道脇にも生えています。葉はつやつやして、花穂は3cm程度と小さい花で、クガイソウには似ていません。つる状に地面をはねながら這って伸びていきます。おおよそのエリアだけ確認し、なんとなく車を走らせていて、環境がよさげな道に入り、イワタバコの写真など撮りながら、うろうろしていたら見つけました。かなり地味な花です。ゴマノハグサ科からオオバコ科に移されているのですが、オオバコ科と言うのがなんとなく納得できません。

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花はなんとなくクガイソウに似ている

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樹林科の下草の中や岩場に生える

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葉はつやがある




 この旅に出発する直前に、車のエアコンが壊れました。帰ってきて車のメーターで確認したのですが、南紀まで往復1,600Kmです。この酷暑にエアコン無しです。窓を全開にして走っている車なんてどこにもありません。車のシートにバスタオルを敷いていたら、これがぐっしょり濡れました。体力勝負の旅ですね。「熱さまシート」を買って貼り付けましたが、汗で体にくっつきません。ぽたりと落ちて、ゴミを拾っただけでした。おまけに帰りには台風の直撃。のんびり夕方帰るつもりが、東名が閉鎖。箱根を越えて、渋滞しそうな箱根新道や国道1号線を避け、湯河原に抜けました。車はほとんどなく、夜道に散歩中のタヌキをはねそうになりヒヤッとしました。
 私の車は古いのですが、故障もあまりなく(劣化による不具合はあります)よく走ります。車の挙動もわかります。こういう古いものが好きなのです。古いから好きというよりも、古くてもいいものはいい、といったところです。

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台風が近づいてきました

カメラ EOS5D Mark2
レンズ シグマ50mm F2.8 DGマクロ 
    カールツアイス ディスタゴン*T2・8 28mm
    キヤノン EF100mmLマクロIS

●ボタ・ハイ通信(再度)

ボタ・ハイ「高尾山」集合場所を変更し、JR高尾駅北口を集合場所にします。集合時間9時30分は変更なしです。   

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 里山

まるで持っていないように軽いような、デジタル一眼EOS KissX4

まるで持っていないように軽いような、デジタル一眼EOS KissX4(谷川岳登山その2)

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朝、一瞬だけ山頂が晴れた。トマの耳からオキの耳を望む

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シシウドと朝焼け雲

 「本当に軽い、まるでカメラが入っていないみたい。うれしいね。」と山を下りながら思っていました。直前に山道で足を滑らし、山の斜面の草付きを1メートル以上滑落しました。そのショックから立ち直り、でも写真を撮る気にはなれずに、どんどん下りながらそう考えていました。

 谷川岳の取材はハードになることが最初から分かっていたので、カメラはいつもと違い、軽いサブのキヤノンEOS KissX4と、ズームとマクロの2本だけレンズを持って行きました。いつもはフルサイズカメラにレンズ4本、ストロボ2台ですからかなり重いのです。すぐに撮影できるように、山ではいつもカメラとレンズはショルダーバックに入れています。今回との差は1キロ程度でしょうか、これだけ軽いと肩への負担がずいぶん違います。 
 昨日は山頂近くの肩の小屋に泊りました。日中は登山者の多い天神尾根を、早朝の涼しく、花がみずみずしく、人のいない静かな時間に下りました。さらに、天神平のスキー場のはずれから、登山者がほとんど歩かない保登野沢から谷川温泉へ下りました。
 だいたい40分くらい下ると水音がし、沢に着きます。冷たい水をたらふく飲み、顔や上半身の汗をふき、やっと落ち着きました。クロバナヒキオコシがきれいに咲いています。写真を撮ろうとバッグを手に持つと、あれ。思ったよりももっと軽いぞ。まるで中身がないようです。さっきまでは肩に下げていたので気になりませんでしたが、さすがに軽過ぎです。ショルダーバッグを開けると、レンズが装着された方のレンズとカメラは入っていますが、レンズが一本ありません。バッグの中身を全部開け、ザックの中身を全部開け、さっき洗ったばかりの顔が汗だくになりました。「やばい、どこかで失くした。」

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保登野沢への下りは登山者が少なく、足元も踏み後程度のところもある

 落とすか、忘れた可能性があるのは、この上で滑落した場所か、さらにその上のスキー場のはずれで撮影した時しか考えられません。また、途中で落とした可能性もゼロではありません。仕方がないので、荷物をすべてザックにほおりこみ、すぐにパッキングして登り返します。
 下りで40分かかったのですから、登りは1時間近くかかります。汗が滝のように流れます。もう、本当に自分自身がいやになります。「なんでレンズを失くしたことに気がつかないのだろう?」「あの時確認すればよかった。」後悔しながら登ります。落ちたところはだいたい見当がついています。GPSで確認しながら探していきます。「ここだ!」落ちたところに着きました。
 午前中に私が落ちた跡が、なまなましく残っています。その横倒しになった草の上には愛用のマクロレンズが黒々と強い存在感を放ちながら鎮座していました。「ああーっ!」と、声が出ました。すぐに拾い上げます。ちょっと土は付いていますが、大きな傷はないようです。カメラに付けて試し撮りをしました。オートフォーカスもちゃんと動くようです。
今度こそ他に落し物はないかと確認し、サッサと下ることとしました。また同じ道を下って40分。先刻の沢に戻り、また顔を洗いました。ドッと疲れが出ました。でも、本当によかったです。終わりよければすべてよし。なぜかひとりで「ざーんげざんげ、ろっこんしょうじょう。」と大声で歌いながら、谷川温泉へ下りました。




・・・・・・・
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クロバナヒキオコシ
Rabdosia trichocarpa
シソ科ヤマハッカ属

日本海要素植物。花は黒というよりも紫に近い。
2m近くになる大型の多年草だが、花の長さは7mm程度と小さい。
なかなかうまく写真に収めることができない。
風が強い野でユラユラ揺れて撮りにくい。

●撮影カメラ EOS KissX4
 使用レンズ キヤノンEF17-40mm
       キヤノンEF100mmLマクロIS


●昨日まで、南紀に行っていました。
 この旅については、後日書きます。

テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 山歩き

山の上で涼しい風に吹かれながら

山の上で涼しい風に吹かれながら
谷川岳登山その1

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ざわざわと乾いたチシマザザの葉音を立てながら風が吹く

 午後4時。山の上で涼しい風に吹かれながら、山はいいなあ、と改めて思います。それも、マゾヒスティックともいえるようなきつい山行に乗り越えてここにいるからです。中ゴー尾根。この尾根の名前の意味するところを知る人はもうあまりいないでしょう。これは谷川岳に登る、いくつもの急坂の中でも特にきつい急坂です。標高差が1,000m以上、登山者は少なく、棘のあるクマイチゴのきびしいヤブコギ、道を間違えては戻り、急坂を攀じ、気温は30度を越し、風はない。とにかくきつい急坂の上、気温が以上に高いという最悪の条件。結果的に2.5リットル用意した水もほとんど飲み干し、山で初めて熱さのあまり昼食の食欲がなくなったほどでした。
 今回の山行は、調査山行です。昭文社の山と高原地図「谷川岳・苗場山・武尊山」の地図を執筆しているのでそれの毎年ちゃんと歩いて更新しています。この仕事はもう数年連続して行っていますが、登山口の状況が変わったりして、なかなか完璧な地図にはなりません。またこの調査山行の特徴として、地図に載っているすべてのコースを歩く必要があります。普通の登山人が歩く一般コースだけではなく、かなりきびしいコースもあり、選択の余地はないのです。

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河原に出たところ。ルートを見つけるのが難しい

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夏草をかき分けて発見した中ゴー尾根の道標

 さて中ゴー尾根もそんな登山者の少ないコースのひとつです。谷川温泉標高800mから登り始めます。途中掛けられている橋は老朽化し、何時横板が壊れてもおかしくないような感じです。ヒルが一匹ズボンを攀じ登ってきたのでむしって捨てます。岩場を乗り越えたり、川原の石の上を歩いたり、なかなか厳しいコースです。しかし、最悪なのは、中ゴー尾根の取り付き。草刈りがされておらず、ルートが不明瞭で、クマイチゴが登山道を覆い、棘に全身をひっかっかれながら進みます。さらに谷川山系でもなかなかない攀じ登るような急坂。汗が滝のように流れます。速乾素材のパタゴニア社のキャプリーン素材がまったく意味をなさないほど大量の汗をかきました。Tシャツが絞ったら汗がボタボタと落ちそうです。尾根は森の中で景色は単調です。花もまったくといっていいほどありません。楽しみは高度計の示す数字がどんどん大きくなっていくことだけ。

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やっと勾配が緩まってきたのでカメラを出すことができた

 
 ぐんぐん高度を稼ぎ、登って行きます。やっと岩の尾根に出ると急に風が吹いてきました。それでもまだまだ山頂までは高度差があり、天神尾根の谷川岳ロープウェイの山頂駅が同じ高さに見えます。でも後はただただ登るだけ。まだ汗がどんどん流れます。やっと谷川岳から直接出ている尾根に取り付きました。ヤマハハコやハクサンイチゲがたくさん咲いています。霧が出て風が出始めました。涼しくなってきました。やっと山小屋に到着。小屋には先着者が3人いるだけ静かなものです。だれもいない外のベンチでただ何もせず、しばらく、いやかなり長い間ぼーっとしていました。
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小屋の裏に咲いていたヤマハハコ

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谷川岳肩の小屋の夕食
少ない人材で一生懸命作ってくれる
でも味噌汁には驚きました。
スタミナ抜群、餃子の味噌汁が山男らしく、豪快であった

●撮影カメラ EOS KissX4
 使用レンズ キヤノンEF17-40mm
       キヤノンEF100mmLマクロIS




●少し出かけます。数日お休みになるかもしれません。

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高橋 修

Author:高橋 修
植物写真家、高橋修です。
野生植物を中心に、日本各地、世界各国へ。
多摩丘陵、多摩川、谷川岳、赤城山がホームグラウンド。
海外ではスイス・アルプスなど。
ホームページもご覧ください。
http://www.findeln.com/

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