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山の上で涼しい風に吹かれながら

山の上で涼しい風に吹かれながら
谷川岳登山その1

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ざわざわと乾いたチシマザザの葉音を立てながら風が吹く

 午後4時。山の上で涼しい風に吹かれながら、山はいいなあ、と改めて思います。それも、マゾヒスティックともいえるようなきつい山行に乗り越えてここにいるからです。中ゴー尾根。この尾根の名前の意味するところを知る人はもうあまりいないでしょう。これは谷川岳に登る、いくつもの急坂の中でも特にきつい急坂です。標高差が1,000m以上、登山者は少なく、棘のあるクマイチゴのきびしいヤブコギ、道を間違えては戻り、急坂を攀じ、気温は30度を越し、風はない。とにかくきつい急坂の上、気温が以上に高いという最悪の条件。結果的に2.5リットル用意した水もほとんど飲み干し、山で初めて熱さのあまり昼食の食欲がなくなったほどでした。
 今回の山行は、調査山行です。昭文社の山と高原地図「谷川岳・苗場山・武尊山」の地図を執筆しているのでそれの毎年ちゃんと歩いて更新しています。この仕事はもう数年連続して行っていますが、登山口の状況が変わったりして、なかなか完璧な地図にはなりません。またこの調査山行の特徴として、地図に載っているすべてのコースを歩く必要があります。普通の登山人が歩く一般コースだけではなく、かなりきびしいコースもあり、選択の余地はないのです。

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河原に出たところ。ルートを見つけるのが難しい

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夏草をかき分けて発見した中ゴー尾根の道標

 さて中ゴー尾根もそんな登山者の少ないコースのひとつです。谷川温泉標高800mから登り始めます。途中掛けられている橋は老朽化し、何時横板が壊れてもおかしくないような感じです。ヒルが一匹ズボンを攀じ登ってきたのでむしって捨てます。岩場を乗り越えたり、川原の石の上を歩いたり、なかなか厳しいコースです。しかし、最悪なのは、中ゴー尾根の取り付き。草刈りがされておらず、ルートが不明瞭で、クマイチゴが登山道を覆い、棘に全身をひっかっかれながら進みます。さらに谷川山系でもなかなかない攀じ登るような急坂。汗が滝のように流れます。速乾素材のパタゴニア社のキャプリーン素材がまったく意味をなさないほど大量の汗をかきました。Tシャツが絞ったら汗がボタボタと落ちそうです。尾根は森の中で景色は単調です。花もまったくといっていいほどありません。楽しみは高度計の示す数字がどんどん大きくなっていくことだけ。

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やっと勾配が緩まってきたのでカメラを出すことができた

 
 ぐんぐん高度を稼ぎ、登って行きます。やっと岩の尾根に出ると急に風が吹いてきました。それでもまだまだ山頂までは高度差があり、天神尾根の谷川岳ロープウェイの山頂駅が同じ高さに見えます。でも後はただただ登るだけ。まだ汗がどんどん流れます。やっと谷川岳から直接出ている尾根に取り付きました。ヤマハハコやハクサンイチゲがたくさん咲いています。霧が出て風が出始めました。涼しくなってきました。やっと山小屋に到着。小屋には先着者が3人いるだけ静かなものです。だれもいない外のベンチでただ何もせず、しばらく、いやかなり長い間ぼーっとしていました。
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小屋の裏に咲いていたヤマハハコ

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谷川岳肩の小屋の夕食
少ない人材で一生懸命作ってくれる
でも味噌汁には驚きました。
スタミナ抜群、餃子の味噌汁が山男らしく、豪快であった

●撮影カメラ EOS KissX4
 使用レンズ キヤノンEF17-40mm
       キヤノンEF100mmLマクロIS




●少し出かけます。数日お休みになるかもしれません。
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テーマ : 植物の写真
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tag : 山歩き

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高橋 修

Author:高橋 修
植物写真家、高橋修です。
野生植物を中心に、日本各地、世界各国へ。
多摩丘陵、多摩川、谷川岳、赤城山がホームグラウンド。
海外ではスイス・アルプスなど。
ホームページもご覧ください。
http://www.findeln.com/

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