苗場山

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広い苗場山山頂の空
青い空、白い雲

苗場山1日目

 苗場山は信越国境の山です。広大な山頂は台地上になっており、日本とは思えないほどの広大な湿原が広がる、高山植物の楽園です。本当はもう少し前のキンコウカの咲くころに行きたかったのですが、天気が悪かったり、予定が入っていたりして、なかなか行くことができませんでした。
 それでも、たくさんの高山植物と高山風景の撮影をしました。実はもっとじっくり撮影したかったのですが、全部でみっつ持っていったデジカメの電池をすべて使い切ってしまい、これ以上撮影できなかったのです。今回の苗場山は、それほど美しく花の多い山でした。いえ、白馬岳のようにお花畑があるわけではないのです。でも、地味ですが、趣のある植物がたくさんあるのです。
 歩き始めは、関東からのアプローチがよい、越後湯沢側の祓川口から。かぐらスキー場のゲレンデを歩きます。ここではヤマハハコ、ヤナギランがきれいに咲いています。ブナの森に入ると、足元は石ばかりになります。汗がポタポタと流れ続けました。苗場山は火山なので、岩がない場所は泥でぬかるみがあります。このあたりは、花は少ないのですが、美しい森です。下ノ芝から湿原性高山植物が出てきました。キンコウカは終わりかけで、イワショウブが咲き始めていました。写真を撮りながら、とにかくどんどん標高を上げていきます。神楽峰あたりで、タテヤマウツボグサの群落を見て、お花畑に下ります。途中の雷清水の湧き水は冷たくて、キレのあるおいしい水です。お花畑では、多くの高山植物は花盛りを過ぎていましたが、チシマキンレイカやホソバコゴメグサが満開です。ここまでの登りで撮影しすぎて、時間をかけすぎてしまったので、山小屋に着く時間が気になっています。かすかではありますが、ゴロゴロという遠雷も気になります。猛烈な急坂です。少し急いで、ただぐんぐんと高度を稼ぎました。
 ふわっと、急に視界が広がり、勾配がなくなり、木道が現れ、周囲は広々とした草地になりました。ここは苗場山の山頂湿原の始まりです。4時過ぎに苗場山頂ヒュッテに到着。登山靴の靴紐を解きました。
 夕食は6時。時間があるので、まずビールを1杯飲んでから、少し湿原を散策。誰もいない広々とした湿原は、涼しい風がやさしく吹いています。なんという心地よさ。やっぱり山は最高です。この時期、湿原の花は少ないですが、のんびり過ごしました。気がつくともう夕食時間(6時)です。宿泊者は多くなく、今日はカレーでなくて野菜も多く栄養バランスがよい定食です。豚汁がなぜかとてもおいしく感じられました。食後は同宿の方と少しお話をして、ぐっすり寝てしまいました。苗場山頂ヒュッテはいい山小屋です。

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ヤマハハコ(Anaphalis margaritacea subsp. margaritacea)
登山口近くに咲いていたヤマハハコ(ホソバヤマハハコ)
咲きたてで美しい
平凡社の「日本の野生植物」に書かれている分布域ではヤマハハコになるが、
葉が幅6mm程度しかなく、幅広のものはまったくない
葉の表面にも白い綿毛が生えていてホソバヤマハハコ(Anaphalis margaritacea var. angustifolia)と考えられる
しかし、まだよく分かりませんので、もっと調査が必要でしょう

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近年、新潟側の登山道は整備が進み、歩きやすくなった
木道もよい

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ミヤママタタビ
そろそろ食べごろ

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タテヤマウツボグサ(Prunella prunelliformis)
タテヤマウツボグサは北アルプスでは珍しいが、苗場山にはたくさんある
葉柄がないのが見分けるポイント
ウツボグサよりタテヤマウツボグサのほうが花は大きい
ウツボグサにははっきり葉柄がある

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池に倒影する雲
こんな景色が苗場山の特長

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苗場山頂ヒュッテ(苗場山自然体験交流センター)の夕食
栄養のバランスもよく、おいしくいただきました
写真ではうまく撮れませんでしたが・・・
豚汁おいしかったです

Canon EOS-M
Canon EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
Canon EF-M18-55mm f/3.5-5.6 IS STM

●ボタハイ通信 北岳ボタハイは催行予定です。
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テーマ : 高山植物
ジャンル : 写真

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高橋 修

Author:高橋 修
植物写真家、高橋修です。
野生植物を中心に、日本各地、世界各国へ。
多摩丘陵、多摩川、谷川岳、赤城山がホームグラウンド。
海外ではスイス・アルプスなど。
ホームページもご覧ください。
http://www.findeln.com/

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