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パタゴニアの植物 

パタゴニアの植物
 
 今日は、パソコンに向かって仕事をしていたので、またパタゴニアの植物の紹介をしていきます。

マゲラニカ・クロラエア(Chloraea magellanica) 

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マゲラニカ・クロラエア(Chloraea magellanica)の咲き始めの状態

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マゲラニカ・クロラエア(Chloraea magellanica)の花のアップ
唇弁は可動式。奥に派手な黄色とオレンジ色のマークが見える

 世界で最も南に分布するラン。マゼランのなj前が付いた植物はパタゴニアに多く、このマゲラニカ・クロラエア(Chloraea magellanica)もそのひとつ。「マゼランラン」という名前にするといいですね。花は白地に緑色の網目模様が付きます。花の奥には派手な黄色とオレンジ色の部分が隠されています。この写真の個体はまだ咲き始めで、満開のころにはかなりゴージャスな感じに咲きます。乾いた草原や明るいナンキョクブナの林に咲きます。
 草丈は30~40cmにもなります花の直径は7cm。葉は厚めで硬い。花期は11月~1月。地理・アルゼンチンの中南部に分布。


エンネアフィラ・カタバミ(Oxalis enneaphylla) 

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エンネアフィラ・カタバミ(Oxalis enneaphylla)
葉の形がおもしろい

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パンパに生えるエンネアフィラ・カタバミ(Oxalis enneaphylla)
背の低いパンパ草原に、パッチ状に生えている

 パタゴニアというのは南米の南の端の部分を言うので、日本では氷河や岩峰のイメージが先行していますが、実際もっとも広いのはパンパと呼ばれる草原です。パンパは、ほとんどが牛や羊の牧場となっていますが、実はここがすばらしい花の宝庫なのです。
 時速100Kmでバスは走っています。それでも大地に点々と花束を置いたようなこのエンネアフィラ・カタバミ(Oxalis enneaphylla)の花は、はっきりと見えました。それほど大きな群落だったのです。人塊は大きいもので50㎝ほど。花の直径は3cm弱。ピンクの物ばかり柄したが、色々な色があるようです。地面にべったりと張り付くように咲き、乾燥にも強いようです。おもしろいのは葉の形。いわゆる三つ葉ではなく、折り曲げられている不思議な形です。
 よく似た植物に、タマザキカタバミなどと呼ばれているアでのフィラ・カタバミ(Oxalis adenophylla)がありますが、こちらは高山植物です。これに対しエンネアフィラ・カタバミ(Oxalis enneaphylla)は海岸から標高1,000m程度のところにしか咲きません。

●カメラ:
CANON EOS 5D Mark2

●レンズ:
CANON EF100mm F2.8 L マクロ IS USM 
CANON TS-E17mm F4L
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テーマ : 植物の写真
ジャンル : 写真

tag : 海外

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高橋 修

Author:高橋 修
植物写真家、高橋修です。
野生植物を中心に、日本各地、世界各国へ。
多摩丘陵、多摩川、谷川岳、赤城山がホームグラウンド。
海外ではスイス・アルプスなど。
ホームページもご覧ください。
http://www.findeln.com/

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