ギアナ高地アウヤンテプイ テーブルマウンテン山上の植生

ヘリから見た、ギアナ高地アウヤンテプイ 
テーブルマウンテン山上の植生

アウヤンテプイは、
乾季には毎日雨が降り、雨季には1日中雨が降る」


アウヤンテプイとは

 ギアナ高地には、数多くの大地上の山、テーブルマウンテン(テプイ)がありますが、アウヤンテプイはその中で最大のものです。大きさは東京都23区よりも広く、周囲は約650kmもあるようです。大きく、降雨量も非常に多いため、山上に大きな川がいくつも流れているのが特徴です。この川の中のひとつがテーブルマウンテンから流れ落ち世界最長の滝エンジェルフォールになります。
 
テーブルマウンテン頂上大地の基本の植生は露出した岩盤 

 ギアナ高地の山上は固い岩盤に覆われ、強く、大量に降る雨のため、ほとんど土壌はなく、岩の上に水溜りがあって、その栄養分が少ない場所に、水分が多い場所にも耐えることができる湿地性の植物が、わずかに残っているのが基本の植生のようです。ところが乾季には、岩の上の水溜りに、赤道近くの強烈な太陽光線が降り注ぎ、カラカラに感想してしまうこともあります。このため葉が厚く、紫外線にも乾燥にも強い植物体をしているようです。目立つのは黄緑色のパイナップル科の食虫植物ブロッキニア。たいてい、根元にはふかふかの直径10cmほどの球形のスポンジ状の地衣類が生えている。

アウヤンテプイの谷と森

 アウヤンテプイの特徴は、山上の大地があまり大きいために川が発達していることは先に述べました。このため数cmのギャップなど小さな地形に対応している湿生の植物だけでなく、数10mもある谷間の大きな地形に対応している森林が見られます。樹高は高くても8m程度で高木ありません。下の熱帯雨林のような複雑な植生でもなく、蔓植物もあまり見られません。木は弱く太さ5cm程度の木はボキボキ折れてしまいます。


アウヤンテプイ山上台地の森の様子

 オトギリソウ科(クルシア属)、ノボタン科の植物を中心とした森です。ほかにもいろいろな植物があるのかもしれませんが、残念ながら花もなく科がわかりません。森の木には蔓植物は見られませんが、パイナッップル科とラン科の植物はよく着生しています。アフリカの高山帯やニュージーランドの森のように地衣類が木から垂れ下がっていることも少なく、すっきりしています。まれにサトイモ科植物が蔓植物となって絡んでいます。川のそばの水分が豊富なあたりにはヤシも混じります。ヤシの写真はここをクリック

_MG_1541.jpg
テーブルマウンテンとは、長年の水の侵食によって周囲が激しく削られた山
地層がほぼ水平に隆起し、硬い地層だけが侵食されずに残り、そのまま露出している
このため、山頂は広大な大地上になるのが特徴

_MG_1544.jpg
台地上は平らな岩盤があり、岩盤上にあるわずかな窪みに植物が生える
黄緑色の植物はブロッキニア

_MG_1566.jpg
ところどころ侵食による谷ができる
岩盤上にはブロッキニア、谷間には森

_MG_1593.jpg
かなり大きい川がとうとうと流れる
川の水がコーヒー色なのはタンニン分が多いから
透明度は高く、3~5m近くあるようだ
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テーマ : 世界の植物
ジャンル : 写真

tag : 海外 ギアナ高地 アウヤンテプイ

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高橋 修

Author:高橋 修
植物写真家、高橋修です。
野生植物を中心に、日本各地、世界各国へ。
多摩丘陵、多摩川、谷川岳、赤城山がホームグラウンド。
海外ではスイス・アルプスなど。
ホームページもご覧ください。
http://www.findeln.com/

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